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初期臨床研修中断までにするべき手順3つ

目次

※この記事はエッセイを元に、重要部分を抽出して書き直ししたものです。元記事はこちら

 

今までに公開したまとめ記事:

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これは、大学病院で初期臨床研修医として働き始めたものの半年で休職、そして退職し初期臨床研修を中断した私の経緯とその後再開に向けてどのように生きたかを紹介していくブログである。

 

「ああ、今日も働きたくない…」「起きた瞬間からつらい…」

 

仕事を辞めたくなるとネガティブな考えに1日中支配されてしまい、退職に向けてやらなければいけないことを後回しにしてしまいがちだ。しかしそうしているうちにどんどん退職しづらくなり、最早退職することすらも面倒になりいつまでも悪い環境から抜け出せなくなってしまう。

今回の記事では初期臨床研修を中断しようか悩み始めたらするべきことを私が実際に経験したエピソードを交えて紹介する。

今現在辞めようか悩んでいる研修医これからそうなるかもしれない人たちに是非読んでいただきたい。

周りに相談

仕事がつらくなって次第に通勤中や勤務中にまで涙が出るようになった私は、同期に相談した。研修医ならこんな風になるのは普通のことかもしれないなんて思っていたが、同期からは「すぐに精神科を受診した方がいい」と言われた。

相談していなければ今頃、自分が苦しんでいることに自分で気づけずに取り返しのつかないことになっていたかもしれない。


相談相手は先輩でも家族でもカウンセラーでも誰だっていいのだ。まずは誰かに話を聞いてもらうべきだと思う。

そして必要に応じて精神科を受診、もしくは産業医と面談するべきである。
精神科受診に抵抗があるという人も少なくないと思うが、自分でもしくは周りからみて少しでもおかしいと思うところがあったらためらわずに受診してほしい。

私が医師から告げられた診断は「かなり鬱病に近い適応障害」。
すぐにでも診断書を書きますから休んでくださいと言われた。

今思うと、精神科を受診して本当によかった。

職場に相談

精神科を受診し適応障害の診断を受けた時点では、私はまだ職場に何も言っていなかった。

私「まず職場に話してもいいですか」
精神科医「そうですね、それを先にしましょう。診断書は書くとその場で効力を発揮しますから

※診断書は書いた時点で効力を持つ、つまり休職日はそこからスタートになる。休職に際する診断書というのは期限が1ヶ月であることが多いから実際に休職するその日に診断書を取得するのが最も無駄がない。

精神科を受診してこういう診断が出て、休みたいと思っている旨すぐに研修センターにメールをした。

翌日、研修センター長(医師)と研修センターアドバイザー(医師二人)と事務員とで面談をした。

休職

休みたい旨研修センターに伝えてもすぐに休ませてもらえたわけではなかった(詳しくはこちら)が研修センターと面談を重ね、まずは1か月休職することになった。

ここでの「休職」とは90日以内の休職制度のうち1か月を消費すること。籍はまだ前病院に残しつつ仕事はしていない状態であり「臨床研修中断」とは別物である。

一方「臨床研修中断」とは90日以上臨床研修を中止すること。その後の臨床研修を再開する場合は、同じ病院で再開するか他の病院で再開するか選択することができる。

休職期間中の給与については、それまでの基本給と同じ額がもらえた。しかし臨床研修中断後は勤怠調整精算され一部返金した。

休職中の給与に関しては病院によって異なるかもしれないので確認しておくとよいだろう。

 

まとめ

以上を読んでお分かりいただけたと思うが、臨床研修中断以前に自分で何か事務的な手続きを「しなくてはいけない」ということはほとんどない。
中断前よりは寧ろ、臨床研修中断にしなくてはならないこと(今後紹介するこちらの記事「初期臨床研修再開に必要な手順4つ」を参照)が多い。

臨床研修中断前はとにかく周りに相談、そして職場と話し合いをすることが大事だと言える。

 

この記事を書いたのは

中尾れたす

医師。医師国家試験112回不合格、113回合格。医療エンタメトップライター、編集もこなしエンジニアとしても活躍。国試合格後、喜び勇んで初期臨床研修を始めるも半年で研修中断。そんな中折れ研修医がこれからどう生きていくのか臨場感をもってお届けする。臨床研修医を中断するにはどうすればよいのか、そして再開するにはどうすればよいのかを伝える。

中尾れたすの記事はこちら

@gropout

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