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医師国家試験予備校講師が語る、”絶対に落とせない問題”の見分け方

本記事の監修者

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水木 泰祐 (Dr.みずき)

東邦大学医学部卒。浪人・留年・国試浪人を経て、医学教育の革新に挑む。
「4浪4留2国浪」という異色の経歴を持ち、医学部入学から医師国家試験合格までに数多くの困難を経験。その過程で得た知見と反省を活かし、同じように悩む医学生を支援するため、医師国家試験個別指導塾「MediE(メディエ)」を設立。「教えない、導く。」をモットーに、コーチング・メンタリング・コンサルティングを融合させた独自の指導法を展開している。
MediEでは、個別最適化された学習支援を通じて、留年・放校・国試不合格のリスクを抱える医学生の自学自習力を育成。また、YouTubeチャンネルやSNSを活用し、医学教育の在り方そのものに変革をもたらす活動も積極的に行っている。

目次

医師国家試験を控えた医学生の皆さん、試験勉強は順調に進んでいますか?膨大な範囲を前に、「何から手をつければいいのか」「どの問題に注力すべきか」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。

医師国家試験は合格率が高いと言われていますが、それでも毎年一定数の不合格者が出ています。特に「必修問題」では基準点に届かず、他の科目の得点が高くても不合格になるケースが少なくありません。

本記事では、医師国家試験予備校で長年講師を務めてきた経験から、「絶対に落とせない問題」の見分け方や効率的な学習法について詳しくお伝えします。特に95%以上の受験生が間違いやすい必修問題の特徴や、得点源となる問題の見抜き方、出題頻度の高い問題の学習法など、合格に直結する実践的な内容をご紹介します。

限られた時間で最大限の効果を得るための戦略的な学習方法を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。医師国家試験合格への道が、より明確になるはずです。

1. 医師国家試験で95%以上の受験生が間違える”必修問題”の特徴と対策法

医師国家試験の合格を左右する”必修問題”。この80問のうち、8問以上を落とすと、他の一般問題や臨床問題でどれだけ高得点を取っても不合格になるというハードルの高さです。長年医師国家試験対策の現場で指導してきた経験から、多くの受験生が躓きやすい必修問題の特徴と効果的な対策法をお伝えします。

まず押さえるべきは、必修問題に頻出する「基本的臨床手技」や「医療安全」「感染対策」の分野です。例えば、医療機関での針刺し事故時の対応や、インフォームドコンセントの適切な取り方など、医師として絶対に知っておくべき内容が多く出題されます。

特に注意すべきは「見落としやすい選択肢の罠」です。例えば「髄膜炎の症状として誤っているのはどれか」という問題で、首の硬直や発熱を選ぶ受験生が多いのですが、実は「意識レベルの低下が必ず見られる」という微妙な表現が含まれた選択肢が正解だったりします。このように、「必ず」「常に」「絶対に」といった断定的な表現には要注意です。

対策としては、過去10年分の必修問題を徹底的に分析し、出題傾向を把握することが重要です。医学書院の「医師国家試験問題解説書」や「クエスチョン・バンク」などの問題集を活用し、特に間違えやすい問題を重点的に復習しましょう。

また、医療現場で実際に使われる医療機器や薬剤の基本的な使用法・副作用なども頻出します。例えば、ワルファリンを服用中の患者さんへの注意点や、中心静脈カテーテル挿入時の合併症などは、ほぼ毎年形を変えて出題されています。

模擬試験の結果分析も有効です。メディックメディアやエムディエスなどが提供する模試で、自分の弱点分野を洗い出し、必修問題で落とさないための対策を立てることが合格への近道となります。時間配分も重要で、本番では必修問題に50分程度を使うのが理想的です。

医師国家試験の必修問題は、医師として最低限知っておくべき知識を問うものです。焦らず、基本に立ち返って学習を進めれば、必ず乗り越えられるハードルなのです。

2. 現役予備校講師が明かす!医師国家試験の「得点源になる問題」の見抜き方

医師国家試験合格のカギとなるのは、限られた時間内で「得点源になる問題」を確実に解くことです。長年の経験から言えるのは、全問正解を目指すのではなく、確実に得点できる問題を見極める力が合格への近道となります。

医師国家試験の出題傾向を分析すると、毎年繰り返し出題されるテーマがあります。特に「疾患の典型的な症状」「ガイドラインに沿った治療法」「医療倫理に関する問題」は高確率で出題され、これらは基本的な知識で対応できるため得点源となります。

例えば、循環器領域では「急性冠症候群の初期対応」、神経領域では「脳卒中の症状と初期対応」は毎年形を変えて出題されます。メディックメディア社の「クエスチョン・バンク」や「イヤーノート」で頻出事項としてマークされている内容は、優先的に押さえるべきです。

問題を見た際の「見抜き方」としては、まず設問文の長さに注目します。比較的文章量が少なく、単純な知識を問う問題は確実に得点すべきです。一方で、長文で複雑な臨床推論を要する問題は、自信がなければ後回しにする戦略も有効です。

また、出題形式にも注目してください。特に五肢択一形式の問題では、明らかに間違っている選択肢を消去法で排除していくことで正解率が上がります。例えば、明らかに病態と合わない治療法や、禁忌とされる薬剤の組み合わせは誤りと判断できます。

河合塾MEDICALや東京医進学院などの大手予備校の模擬試験で頻出の内容も、本試験での得点源になりやすい傾向があります。これらの模試で繰り返し出題される内容は、試験委員も重要と考えている証拠です。

最後に、医師国家試験は単なる知識の暗記ではなく、「医師として必要な判断力」を問う試験です。特に近年は、患者の状態から適切な初期対応を選択する問題が増えています。こうした問題は、基本的な診療アルゴリズムを理解していれば正解できるため、重点的に対策すべき得点源と言えるでしょう。

3. 医師国家試験合格者が実践していた「出題頻度の高い問題」の効率的な学習法

医師国家試験の合格者に共通しているのは、限られた時間で最大の効果を生み出す学習法を実践していることです。彼らは闇雲に全範囲を勉強するのではなく、出題頻度の高い問題を見極め、効率的に学習する戦略を持っています。

まず合格者が行っているのは「過去問分析」です。最低でも過去5年分の問題を分析し、どの分野からどのような形式で出題されているかをパターン化します。特に疾患別の出題回数をカウントし、頻出疾患リストを作成することが効果的です。例えば循環器領域なら心不全や心筋梗塞、呼吸器なら肺炎や COPDといった疾患は毎年のように形を変えて出題されています。

次に「出題形式の把握」です。特に画像問題や検査値問題は傾向が明確です。例えば胸部X線写真では肺炎、気胸、肺癌などが繰り返し出題されます。また心電図では不整脈の種類や心筋梗塞の時間経過を問う問題が定番です。合格者はこれらの定番問題を確実に得点源にしています。

さらに効率性を高めるのが「過去問の周辺知識の強化」です。ある疾患が出題されたら、その類似疾患や鑑別診断についても学習するのです。例えば「パーキンソン病」が出題された年は、翌年「レビー小体型認知症」や「進行性核上性麻痺」など関連疾患が出題されるパターンがあります。

医師国家試験対策で有名なメディックメディアの「イヤーノート」やMEDIC MEDIAの「クエスチョン・バンク」などの参考書も、この出題頻度を徹底分析して作られています。これらを活用しながら、特に過去問で複数回出題されている内容は「赤シート」や「付箋」でマークし、繰り返し復習することが合格への近道です。

最後に重要なのは「トレンド把握」です。近年の医学の進歩や医療制度の変更に関する問題は得点率が低く、差がつきやすい分野です。新薬の適応、ガイドラインの改訂、保険制度の変更などは、情報が新しいだけに出題されやすく、かつ多くの受験生が苦手とする領域です。医学雑誌や専門サイトで最新情報をチェックする習慣を持ちましょう。

これらの方法を組み合わせることで、膨大な医学知識の中から「絶対に落とせない問題」を効率的に学習することができます。合格者は皆、この「選択と集中」の原則を理解し、実践しているのです。

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