# 医師国家試験に9割取った私の勉強法〜予備校は必要なかった話〜
医師国家試験は、医学部の長い道のりの最後に待ち構える大きな関門です。多くの方が予備校に通い、高額な費用を支払って対策をする中、私は独学で90%以上の得点率を獲得することができました。この記事では、予備校に通わずに高得点を取るための勉強法をご紹介します。
## なぜ予備校に通わなかったのか
医学部の学費だけでも相当な負担があるなか、さらに予備校費用が加わると経済的な負担は大きくなります。また、予備校のカリキュラムに縛られず、自分のペースで弱点を集中的に克服したいという思いがありました。
多くの友人が予備校に通う中、私は「自分に合った勉強法」を見つけることが最も重要だと考えました。
## 成功した独学の勉強法
1. 過去問を徹底的に分析する
医師国家試験の過去問は、今後出題される問題の傾向を知る最大の手がかりです。私は過去10年分の問題を繰り返し解き、以下のような分析を行いました:
– 頻出分野と頻出テーマの洗い出し
– 各科目の配点バランスの把握
– 出題形式の研究(画像問題、多肢選択問題など)
単に解くだけでなく、正解・不正解に関わらず全ての問題の解説を理解することに時間を費やしました。
2. 弱点を徹底的に潰す学習管理法
試験勉強において最も効率が悪いのは、得意科目ばかり勉強してしまうことです。私は以下のような管理方法で弱点克服に取り組みました:
– エクセルで科目ごとの正答率を管理
– 正答率70%未満の科目に集中的に時間を配分
– 弱点科目は基礎からやり直し、教科書を徹底的に読み込む
3. アウトプット重視の学習サイクル
インプットだけでは知識は定着しません。私は以下のようなサイクルを繰り返しました:
1. 教科書や参考書での基礎知識のインプット
2. 覚えた内容を自分の言葉でノートにまとめる
3. 友人と教え合う(オンラインでのディスカッションも活用)
4. 過去問や問題集で知識を実践的に使う
特に「教える」という行為は理解を深めるのにとても効果的でした。
4. デジタルツールの活用
アナログだけでなくデジタルツールも積極的に活用しました:
– スマホのフラッシュカードアプリで移動時間に暗記
– クラウドノートで友人と情報共有
– YouTube医学チャンネルで難解な概念を視覚的に理解
5. 健康管理と精神管理
長期戦である国試勉強では、体と心の健康が何より重要です:
– 毎日7時間以上の睡眠確保
– 週3回の軽い運動
– 30分単位の集中タイムと5分の休憩を組み合わせた勉強法
– 月に1回は完全オフの日を設定
## 予備校の代わりになったもの
予備校に通わなかった分、以下のものが私の「先生」となりました:
– 良質な参考書(特に解説が詳しいもの)
– 先輩医師のブログやTwitterでの勉強法のヒント
– 同級生との学習グループ(週1回のオンライン勉強会)
– 大学の教授への積極的な質問
## 失敗から学んだこと
もちろん、すべてがうまくいったわけではありません。途中で挫折しそうになったことも何度かありました:
– 暗記に頼りすぎて理解が浅くなった時期
– モチベーション低下で勉強時間が確保できない週
– 情報過多で何を勉強すべきか迷った期間
こうした失敗からも多くを学び、軌道修正していきました。
## 最後に
予備校は確かに便利なツールですが、必ずしも「必須」ではありません。自分に合った勉強法を見つけ、計画的に取り組むことができれば、独学でも十分高得点を取ることは可能です。
医師国家試験に向けて勉強中の方々、ぜひ自分自身の学習スタイルを見つけ、効率的な勉強法を確立してください。そして何より、医学を学ぶ楽しさを忘れないでください。それが長い勉強を乗り切る最大の原動力になります。
最後に、この勉強法が万人に合うわけではないことをご理解ください。自分に合った方法を見つけるヒントとして参考にしていただければ幸いです。