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現役医師が暴露!予備校には言えない国試突破のコツ

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# 現役医師が暴露!予備校には言えない国試突破のコツ

医師国家試験、通称「国試」は医学生にとって最大の関門です。6年間の医学部生活の集大成であり、この試験に合格しなければ晴れて医師になることはできません。

私は現在、大学病院で勤務している医師ですが、国試の記憶は今でも鮮明に残っています。あの緊張感、徹夜の勉強、友人との励まし合い…。そして何より、「どう勉強すれば効率よく合格できるのか」という永遠のテーマ。

今回は予備校では教えてくれない、実際に私が国試に合格するために実践した方法をご紹介します。

## 1. 過去問は「理解」するもの、「暗記」するものではない

多くの予備校では「過去問を解きまくれ」と指導します。確かにその通りなのですが、ただ解くだけでは不十分です。

重要なのは、**なぜその答えになるのか**を理解すること。間違えた問題はもちろん、正解した問題でも「なぜこれが正解で、他の選択肢が不正解なのか」まで掘り下げて考えることが大切です。

私の実践法:過去問を解いた後、各選択肢についてノートに「なぜこれは〇/×なのか」を自分の言葉で説明を書く習慣をつけていました。

## 2. 「捨てる勇気」を持つ

国試は範囲が広すぎるため、すべてを完璧に覚えることは不可能です。だからこそ、出題頻度や自分の得意・不得意を考慮して、あえて「捨てる分野」を決めることも戦略的には重要です。

例えば、統計学の細かい計算問題や、非常にマイナーな疾患についての知識など、出題頻度が低い割に勉強時間がかかるものは優先度を下げるという判断も必要です。

ただし、基本的な疾患の病態や診断・治療については絶対に捨てないでください。

## 3. グループ学習の「正しい」活用法

友人と一緒に勉強することは効果的ですが、単に同じ部屋で黙々と勉強するだけでは意味がありません。

最も効果的なのは、お互いに教え合うこと。特に自分が理解したことを人に説明することで、知識が定着します。私たちのグループでは、各自が得意分野を担当して、週に一度「ミニ講義」をし合っていました。

また、SNSなどで情報交換することも大切です。最新の医学情報や試験対策のヒントが得られることがあります。

## 4. 「問題を作る」という勉強法

これは私のオリジナル勉強法です。教科書や参考書を読みながら、「ここはどんな問題として出題されるだろう?」と考え、自分で問題を作ってみるのです。

問題作成者の視点に立つことで、重要ポイントが見えてきます。さらに、作った問題を友人に解いてもらい、フィードバックをもらうとさらに効果的です。

## 5. 体調管理は最優先事項

これは意外と軽視されがちですが、試験直前の体調管理は合否を分けるほど重要です。いくら知識があっても、試験当日に体調を崩せば実力を発揮できません。

私の場合は以下のルールを徹底していました:
– 最低でも6時間の睡眠を確保する
– 朝食は必ず摂る
– 週に2回は30分以上の有酸素運動をする
– 試験1週間前からは新しい飲食店には行かない(食中毒予防)

## 6. 「理解できない」と「忘れる」は別物

難解な概念に出会ったとき、「理解できないから暗記で乗り切ろう」と考えがちですが、これは危険です。理解せずに暗記した知識は定着しないだけでなく、応用問題で対応できません。

理解できないときは、違う参考書を読む、オンライン講義を視聴する、あるいは臨床実習でお世話になった先生に質問するなど、角度を変えてアプローチすることが大切です。

## 7. 自分に合った「記憶法」を見つける

人には得意な記憶方法があります。視覚型、聴覚型、運動感覚型など、自分に合った記憶法を見つけることが効率アップのカギです。

私は視覚型だったので、カラフルな図や表を自作して壁に貼り、常に目に入るようにしていました。また、重要事項を音読して録音し、通学中に聴くという方法も併用していました。

## 最後に:モチベーション維持のコツ

長期間のモチベーション維持は容易ではありません。私が実践していたのは「小さな成功体験を積み重ねる」こと。一日の勉強計画を少し控えめに設定し、それをクリアすることで達成感を得る。そして徐々に目標を高めていく。

また、「なぜ医師になりたいのか」という原点を思い出すことも大切です。患者さんの笑顔、医療を通じて実現したい社会など、自分のビジョンを明確にしておくことでモチベーションは維持できます。

国試は確かに大変な試験ですが、正しい方法で取り組めば必ず乗り越えられます。皆さんの健闘を心より祈っています。