「解剖学ってどうやって勉強すればいいの?」
「解剖学で留年したらどうしよう…」
とお悩みではありませんか?
医学部の中で最も難しい科目の一つ、解剖学。低学年にもかかわらず、慣れない筋や骨を大量に覚えないといけないので、つまづく医学生はたくさんいます。
しかし今回紹介する勉強法さえ知れば、意外と難しくないことがわかります。筆者もこのやり方で解剖学を乗り越えました。
この記事では、「解剖学の勉強法において重要な8つのコツ」を中心に、覚え方やおすすめアプリ・参考書まで徹底解説します。現役医学部生である筆者の経験も交えた攻略法となっているので、ぜひ参考にしてください。
個別指導塾MediEには医学指導の専門家がそろっており、解剖学をはじめとした勉強をサポートしてくれます。通学・オンラインが選べるので、1人での勉強に不安を感じているあなたは、ぜひ一度相談してみてください。
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解剖学の勉強法において重要な8つの学習のコツ
解剖学を学ぶにあたり、意識したいポイントはいくつもあります。今回は、「効率的にテストに受かる」「学びを深める」ためのポイントを8つにしぼりました。
解剖学の勉強法において重要な8つの学習のコツは、以下の通りです。
- まずは同じ大学の先輩に聞く
- 過去問で出題の傾向をチェックする
- 始めから順番に覚えようとしない
- 自分の身体を観察して絵に描いてみる
- 日常動作や疾患とリンクさせる
- 人体の構造を物語にして覚える
- 問題は理解できるまで繰り返し解く
- 隙間時間にアプリや本で復習する
以下で詳しく解説していきます。
コツ①:まずは同じ大学の先輩に聞く
まずは同じ大学の先輩に、試験の傾向や昨年の不合格者数・必要な勉強量を聞きましょう。
一口に解剖学と言っても、大学によって強調する部分、すなわちテストに出る問題は違うもの。学内試験において傾向と対策を一番知っているのは、近くの先輩です。
正直、先輩の経験と過去問さえあれば、どの科目も合格はできます。合格ラインを知っているからこそ、限られた時間内で学問としての深みも学べます。
先輩と直接のつながりがなければ、友人から情報を集めるのもおすすめです。
コツ②:過去問で出題の傾向をチェックする
解剖学も含め、テスト対策には過去問チェックが有効です。過去問を手に入れて、テストの全体像や出題傾向を把握しましょう。
もちろんほかの医学生たちも多くの過去問を解いています。周りに後れを取らないためにも、日々過去問を解きながら問題に慣れていきましょう。出題順・出題形式を体で覚えたり、頻出する問題と回答例は暗記したりすると効果的です。
過去問を解く中で疑問点や不明点が生じたら、レジュメや教科書などで確認してください。併せて、講義でとったノートを整理して参考になるポイントをまとめましょう。
「それらノートや講義のレジュメ、教科書などを照合しながら、疑問点・不明点をひとつずつ解決していく」というプロセスによって、着実に知識を培っていけます。
コツ③:始めから順番に覚えようとしない
教科書を1ページ目から順番に読むような学習はやめましょう。解剖学に限らず、医学部で学ぶ内容はどの科目も量が多すぎます。よってすべてを理解するのは不可能です。
当然、重要なポイントとそうでないポイントがあります。勉強するときは、まず大まかな流れや最重要ポイントを押さえ、次に細かな部分を押さえるようにしましょう。
このとき、先輩からの情報、過去問、講義スライドの「赤文字」などが大事なポイントの目印になります。
コツ④:自分の身体を観察して絵に描いてみる
自分の身体を観察し、絵に描いてみるのも有効な勉強法です。解剖学の本と筆記用具を用意して、腕や足・胴体などをスケッチしてください。
自分の身体を触って動きを確認しながら描き、本と見比べて足りない点を追加すると効果的です。各部位の名称も書き出すことで、より深く理解できます。
「身体を観察しながら描く・イラストと本を照合する・何も見ないで描く」というサイクルを繰り返しましょう。何度もイラストを描くことで、記憶が定着しやすくなります。
図解付きなど、わかりやすい参考書を用いると効率が上がります。例えば、図解付きテキストの模式図を見本にして、イラストを描いてみてください。
MediE医師講師 凛子 先生のワンポイントアドバイス
解剖学は覚える事柄がとても多いため、暗記勝負の科目とも言えるでしょう。
スケッチなどを通して立体的な人体把握を欠かさないようにしつつ、過去問チェックを根気強く繰り返して、知識を頭に叩き込みましょう。
コツ⑤:日常動作や疾患とリンクさせる
筋や骨は、日常動作や疾患とつなげて覚えてみましょう。
暗記はいかに印象をつけるかが大切です。例えば、力こぶをつくったときに盛り上がるのは上腕二頭筋(屈曲)で、反対側の「にのうで」に当たるのは上腕三頭筋。アキレス腱反射の消失は、糖尿病性神経障害の患者さんに見られます。スポーツの怪我と絡めるのもうまい覚え方です。
単に筋や骨と見るだけでなく、どんな動き方をしてどんな動作に生かされているのか意識しましょう。グッと理解しやすくなり、暗記がはかどります。
コツ⑥:人体の構造を物語にして覚える
コツ⑤と少し似ていますが、ミクロな視点でも、人体の構造を物語にすると覚えやすくなります。
例えば、基本的に動脈と静脈は並走しており、太いほうが動脈で細いほうが静脈です。
それでは、なぜ動脈が太いのでしょうか?心臓から動脈を通って血液を全身に送り出すときには血管に大きな圧力がかかります。動脈が細いと血管は破れやすくなってしまうので太い作りである必要があるのです。
「なぜこんな作りになっているのだろう」と考えるクセをつけましょう。クセがついた頃には、暗記はただの暗記でなく、理解できた暗記になります。
コツ⑦:問題は理解できるまで繰り返し解く
問題は「正解すればOK」でなく理解できるまで解くのをおすすめします。
当然ながら、練習問題がただ解けるだけではあまり意味がありません。国家試験はしっかり理解できていないと不合格、臨床の場では患者さんへ丁寧な説明ができないことにつながります。
間違っていた問題はもちろん、合っていた問題も本当に理解するまで復習しましょう。
ただし、解剖学の試験に受かるだけならば100%の理解はいらないのも事実です。医学部の知識は、他の科目や臨床実習なども合わせて徐々に理解が深まるもの。試験までの限られた期間の中で少しでも詳しく知ろうと意識すれば十分です。
コツ⑧:学習の際にアプリや本を活用する
解剖学を勉強するときは、アプリや本を活用しましょう。
解剖学の難しさは、立体でイメージが湧きにくい上に量が多い部分にあります。
スマホやタブレットのアプリでは実際に人体を解剖する感覚で組織や構造を見ることができます。教科書や参考書では人体のイメージはもちろん、構造ごとの仕組みや働きを詳しく知ることが可能です。
限られた勉強時間で効率よく学ぶには、アプリと本は必須のアイテムとなります。
現役医学部生が教える効率のよい解剖学の覚え方
ここからは、現役医学部生である筆者が、効率よく筋や骨を覚える手順をご紹介します。様々な覚え方がありますが、その一例としてぜひ参考にしてみてください。筆者はこの方法でスムーズに覚えることができました。
解剖学の覚え方の手順は、以下の通りです。
- まずは本を見てイラストをうつす
- テストをして間違っている箇所を修正する
- 8割程度できるまで①②を繰り返す
- 自分の身体と見比べて記憶を定着させる
- 体の部位ごとに自分で説明してみる
- 過去問や問題集を解いてみる
繰り返しになりますが、解剖学の難しさは、イメージがしにくい点と量が多い点にあります。そのため、いかに印象をつけて学べるかが重要です。実際に紙を広げてペンを持ち、本やアプリを併用して描いてみましょう。
以下で詳しく解説していきます。
手順①:まずは本を見てイラストをうつす
紙とペンと本(またはアプリ)を用意してください。
それでは、例として本を見ながら大腿部(股関節から膝まで)の骨と筋、その名前を描いてみましょう。
このとき、神経や血管は一旦無視して大丈夫です。キレイに描く必要もありません。「ここが出っぱってるな」「凹んでるな」「この筋長いな」と意識しましょう。
1つポイントとして、筋を描くとき、「層」を意識してみてください。骨の方から皮膚の方まで2~3層くらいに筋が重なっているのがわかります。実際に解剖していくイメージで、「一番表層には内側から順に3つの筋、すなわち内側広筋・大腿直筋・外側広筋があって、それらをめくると中央に中間広筋がある」という風にみてみましょう。
また、過去問を軽く確認しておくのもおすすめです。
手順②:テストをして間違っている箇所を修正する
次に、本を見ずに①と同じものを描いてみましょう。
かなり難しいと思いますが、初めはみんなそんなものです。心配はいりません。
描けるところまで描いたら、①の絵と本を見ながら修正してください。
手順③:8割程度できるまで①②を繰り返す
さて、ここで一旦復習しましょう。8割程度描けるまで①②を繰り返します。
このとき、なるべく本を見ずに頑張りましょう。
①の「層」の考え方や特徴的な凹凸、形などを思い出しながら反復すると効果的です。頭がパンクしそうになりますが、その努力は必ずあなたの力になります。
骨と筋が8割ほどできたら、主要な血管と神経の走行、名前を①②の流れで押さえましょう。
手順④:自分の身体と見比べて記憶を定着させる
おおまかな構造がわかったところで、次は自分の身体と絵を見比べてみましょう。
絵としてのイメージがついた今、自分の身体と対応させることでさらに知識が定着します。
これができたら、①~④を他の部位でもやってみましょう。
手順⑤:体の部位ごとに自分で説明してみる
ここからはアウトプットで仕上げをしていきます。体の部位ごとに自分で説明してみましょう。
骨や筋のある位置を指さしながら、「ここに何筋があって…」と実況してください。声に出すことでさらに理解が深まります。
主要な血管と神経の走行や名前もここで確認しましょう。筋をみるとき支配神経も言えると最高です。大学によっては、解剖実習中にご献体を使わせてもらいながら⑤をやる場合もあるようです。
手順⑥:過去問や問題集を解いてみる
最後は、過去問や問題集で知識の確認をしましょう。意外と理解できていなかった部分が明らかになります。
定着が甘いと感じた部位は、再度①~⑤を繰り返してください。
効率よく解剖学を勉強できるおすすめのアプリ3選
今日では解剖学の学習用アプリもいくつか公開されています。これらアプリを使えば、平面ではなく3Dで人体の解剖学的構造を閲覧できます。
アプリによっては、モデルの大きさやアングルを調整できるため、構造の理解により役立つでしょう。
複数端末で利用可能なアプリもあるため、いつでもどこでも簡便に学習可能です。以下でおすすめアプリを3つピックアップして紹介します。
- Anatomy Learning – 3D解剖学
- Complete Anatomy
- ヒューマン・アナトミー・アトラス
以下で詳しく解説していきます。
おすすめのアプリ①:Anatomy Learning – 3D解剖学
おすすめのアプリ①はAnatomy Learning – 3D解剖学です。
他のアプリより優れている点を3つ挙げます。
- テスト機能がある
- アニメーションがついている
- 解剖学的ポイントに点が付けてある
アプリ内にテスト機能がついているので、知識のインプットとアウトプットをアプリ1つでできます。3Dモデルが動く様子を見ることができ、よりイメージが湧きやすくなります。
解剖学的に重要なポイントに点がつけてあるので、初心者でも学びやすいアプリです。
おすすめアプリ②:Complete Anatomy
引用元:Complete Anatomy
Complete Anatomyは、海外の医学生が多用している解剖学アプリです。パソコンやiPad、スマートフォンから利用できます。
Complete Anatomyには、以下の特徴やメリットがあります。
- 動画をはじめとするコンテンツが充実している
- リアルな3D人体模型や、実際の写真などが組み合わされて使われている
- 各部位の名称発音の確認が可能
Complete Anatomyには非常に多くの機能が備わっており、さまざまな使い方・学習方法に対応します。
臓器の動きや血液の流れなども、視覚的に確認できます。加えて部位名称の英語発音を聞けるため、英語での正確な発音がすぐにわかる点もメリットです。
ただし、日本語対応はしていません。そのため、英語に不慣れだと使いにくい恐れがある点はデメリットかもしれません。また、利用するには年間ライセンスを購入する必要があります。
【参照元】Complete Anatomy
おすすめアプリ③:ヒューマン・アナトミー・アトラス
引用元:ヒューマン・アナトミー・アトラス
ヒューマン・アナトミー・アトラスは、3D人体モデルアプリであり、タブレット・スマートフォン・パソコンで利用可能です。特徴やメリットは、以下の通りです。
- コンテンツ・機能が豊富
- 日本語表記も可能
- 3D解剖クイズがある
各組織を検索すると説明・動画が見やすく表示されるため、知りたい項目を素早く学習可能です。人体模型の筋肉や骨格を回転・拡大・縮小させながら、動きを確認できます。
モデル閲覧中は、選択した組織について表示・非表示を切り替えられます。さらに3D解剖クイズに取り組めば、自分の学習状況を把握可能です。
操作性に優れているうえ、日本語で説明を読めるため、英語が苦手な人でも手軽に利用可能でしょう。
【参照元】ヒューマン・アナトミー・アトラス
解剖学の勉強におすすめの本・参考書3選
紙で学ぶほうが慣れているという人には本や参考書がおすすめです。
本や参考書はアプリに比べて立体的な表現は劣りますが、構造物の形や成り立ち・解剖学的に重要な内容について文字で詳しく表現しています。
「アプリだけでは何が大事かよくわからない」「解剖学について詳しい理解をしたい」という人はぜひ本を開きましょう。
解剖学の勉強を効率的に進めるために、おすすめの本を3冊紹介します。
- 解剖学カラーアトラス
- イラスト解剖学
- グレイ解剖学アトラス
以下で詳しく解説していきます。
おすすめの本①:解剖学カラーアトラス
引用元:解剖学カラーアトラス
「解剖学カラーアトラス」は、解剖学アトラスの中でも代表的な参考書です。
- 鮮明かつ美しい写真が掲載されている
- 図やイラストが豊富
解剖学カラーアトラスには、鮮明な標本写真や、最新の医療画像が使われています。序文には、解剖体の同じ部位と、MRI・CT画像と相関させ、比較することで学習効果が高まると述べられています。
掲載された写真から構造の細部まで明瞭に把握できるので、解剖実習の予習・復習をするうえでとても役立つテキストです。
おすすめの本②:イラスト解剖学
引用元:イラスト解剖学
「イラスト解剖学」は、下記の特徴を持つ解剖学テキストです。
- 1ページごとの読切形式
- わかりやすいイラストが掲載されている
- 解剖学以外の医学的知識が多く掲載されている
イラスト解剖学は、解剖学を気楽に学べる導入テキストとして作られました。20年以上前に発行された初版から改訂が繰り返されており、2022年現在は第10版(2021年04月発行)が最新です。
解剖学的な人体構造や、解剖学的な原因で起こる疾患についても説明されています。ビジュアルで理解しやすく、暗記だけに頼らずに必要な知識を身につけられます。
MediE医師講師 凛子 先生の体験談
私もイラスト解剖学を愛用していました。難解な解剖学もイラストで解説してあるので、非常にわかりやすい本です。
おすすめの本③:グレイ解剖学アトラス
引用元:グレイ解剖学アトラス
世界的に有名な解剖学テキスト「グレイ解剖学」に対応する、「グレイ解剖学アトラス」も名著として有名です。バージョンが多いですが、基本的には最新版を購入しましょう。特徴は以下です。
- イラストに加えて、写真、X線やCT画像などの医療画像が多く掲載されている
- グレイ解剖学以上に詳細な図が掲載されている
- グレイ解剖学と章立て・用語が対応している
- 各章末に、内容を簡単に振り返る表・概略図が掲載されている
情報量・イラストも膨大で、主要な神経叢や、動脈の分岐パターンなども記載されています。本には電子書籍へのアクセスコートが付いており、パソコンやスマートフォンからも閲覧可能です。
解剖学では何を学ぶ?勉強の前にわかりやすく解説
解剖学は基礎医学の科目のひとつで、人体の構造・機能を学びます。多くの大学で、医学部低学年(1~2年)のうちに履修する科目です。
解剖学で学ぶ内容の例は、以下の通りです。
- 骨学
- 筋学
- 内臓学
- 脈管学
- 組織学
- 発生学
- 肉体解剖学
- 神経解剖学
解剖学では、人体解剖実習も行われます。なおこの記事は座学の解剖学を対象にしているため、解剖実習については触れません。
解剖学は、今後さまざまな科目を学ぶうえで基礎となる科目です。そのため解剖学がきちんと理解できていないと、そのあと続くに多くの科目でもつまずきやすくなってしまうでしょう。
この記事で適切な勉強法や重要なポイントを押さえ、解剖学の理解に役立ててください。
こちらも参考にしてください。
【関連動画】【医学生】4留医師が語る解剖実習【前半】
【関連動画】【医学生】4留医師が語る解剖実習【後半】
解剖学の勉強がつまずきやすい3つの理由
ここで、解剖学が難しいと言われている理由を深堀りしてみましょう。解剖学の勉強がつまづきやすい3つの理由は、以下の通りです。
- 膨大な情報を暗記する必要があるから
- 難しい専門用語が多いから
- 人体構造を立体的に考える必要があるから
以下で詳しく解説していきます。
理由①:膨大な情報を暗記する必要があるから
解剖学で覚えるべき専門用語は膨大です。例えば骨・筋肉・神経の名称をすべて正確に覚えなければなりません。それら用語と併せて、人体の構造や機能同士のつながりを理解しなければならないため、論理的思考力も求められます。
解剖学用語として、日本語や英語に加えて、ラテン語も使われています。耳慣れせず、これまでに目にしたことがない言語に、戸惑う人も多いでしょう。
理由②:難しい専門用語が多いから
さらに、日本語の用語でも通常とは異なる表記・発話を行うケースが多数あります。例えば「腔」を「こう」ではなく「くう」と読むなど、あえて誤読が推奨される場合も多いため、注意しなければなりません。
こうした知識は医学の基礎部分をなしています。つまりその後さまざまな参考書籍や資料を読解したり、互いに議論したりするために必要不可欠な前提的要素です。
ただ、低学年生にとってはまだなじみのない用語・知識でもあります。それらが膨大に出現する解剖学に、苦手意識を持ってしまう学生も少なくないでしょう。その結果、思うように勉強が進まなくなってしまいます。
はじめからすべての用語を完璧に暗記しようとすると、なかなか勉強効率が上がらないでしょう。
「自分が得意な部分から集中して暗記していく」「単に単語を丸暗記するのではなく、各用語間の関係性を把握して覚えていく」など、自分なりに工夫して取り組むことが重要です。
理由③:人体構造を立体的に捉える必要があるから
教科書や過去問に記載されたイラストは通常平面ですが、実際の人体は立体です。そのため人体構造を立体的に把握できなければ、解剖学の理解は難しいでしょう。
平面のイラストをただ眺めるのではなく、頭の中で回転させるようにイメージしてみましょう。同一対象についてのさまざまなイラストを見ることや、専用のアプリなどを利用すると、イメージしやすくなります。
まとめ:解剖学の覚え方のコツを身に付けよう
暗記量が膨大であり、立体的思考も求められる解剖学は、多くの医学生が苦手意識を持つ科目です。過去問で出題傾向をつかみ、自分の身体をイラストに描くなどの方法を試してみましょう。
解剖学の勉強には解剖学カラーアトラスや、イラスト解剖学などの書籍や、ヒューマン・アナトミー・アトラスをはじめとするアプリの利用がおすすめです。
個別指導塾MediEは、解剖学をはじめ、医学生の学習を幅広くサポートします。MediEには医学指導の専門家がそろっており、担任が指導からスケジュール管理まで対応します。無料相談も受け付けているため、勉強に不安や行き詰まりを感じている方は、お気軽にお問い合わせください。