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【医学生向けニュース解説】2026年6月施行・診療報酬改定とは?国試にも直結する「医療の値段」の仕組みを理解しよう

本記事の監修者

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水木 泰祐 (Dr.みずき)

東邦大学医学部卒。浪人・留年・国試浪人を経て、医学教育の革新に挑む。
「4浪4留2国浪」という異色の経歴を持ち、医学部入学から医師国家試験合格までに数多くの困難を経験。その過程で得た知見と反省を活かし、同じように悩む医学生を支援するため、医師国家試験個別指導塾「MediE(メディエ)」を設立。「教えない、導く。」をモットーに、コーチング・メンタリング・コンサルティングを融合させた独自の指導法を展開している。
MediEでは、個別最適化された学習支援を通じて、留年・放校・国試不合格のリスクを抱える医学生の自学自習力を育成。また、YouTubeチャンネルやSNSを活用し、医学教育の在り方そのものに変革をもたらす活動も積極的に行っている。

目次

こんにちは!医師国家試験予備校の MediE(メディエ) です。

「診療報酬改定って、自分にはまだ関係ない話かな」と思っている医学生の皆さん、ちょっと待ってください。

2026年6月1日、日本の医療の「値段の仕組み」が大きく変わりました。これは将来皆さんが働く医療現場を直接左右するルール改定です。国試にも頻出テーマですし、就職先・キャリア選択にも影響してきます。今のうちにきちんと理解しておきましょう。

そもそも「診療報酬」って何?基礎から確認

まず基礎の確認です。

日本の医療は「保険診療」が基本で、医療機関が患者さんに行った診療行為の価格は、国が「診療報酬点数表」で一律に定めています。初診料・入院費・手術料・薬剤費など、すべて「何点=いくら」という形で決まっており、1点=10円が基本です。

この「点数表」を定期的に見直すのが「診療報酬改定」です。原則として2年に1回、偶数年に実施されます。医療機関の収入の大半はこの診療報酬で成り立っているため、改定の内容によって病院経営や医師の給与、さらには医師がどんな診療をするかにも影響が出ます。

国試では「診療報酬の仕組み」「改定の目的」「中央社会保険医療協議会(中医協)の役割」などが問われることがあります。制度の全体像を押さえておくことは、社会医学の対策にも直結します。

2026年度改定、何がどう変わった?

今回の改定は、本体改定率がプラス3.09%と約30年ぶりの高水準となった大型改定です。

「30年ぶり」という数字が示すように、これはただの定期的な微調整ではありません。日本経済が長いデフレから脱却しつつある中、医療分野も賃上げや物価高騰に正面から対応しなければならない局面を迎えています。

①物価・人手不足への対応

医療従事者の賃上げを最優先課題として位置づけ、改定率3.09%のうち1.70%が賃上げ財源に充てられました。「ベースアップ評価料」が大幅に拡充され、看護師・薬剤師・リハビリ職だけでなく、今回は事務職員も対象に追加されています。また、物件費の高騰に対応する「物価対応料」が新設されました。

②安心・安全で質の高い医療の推進

日常診療の質、特に慢性疾患管理や患者への継続的な説明・記録がより重視されるようになりました。生活習慣病管理料の要件見直しもその一つです。単発の診療行為よりも「継続的に患者を診る」姿勢が評価される方向にシフトしています。

③2040年を見据えた医療提供体制の構築

2040年には85歳以上の人口が急増し、医療・介護ニーズが複雑化することが見込まれています。在宅医療の充実や医師偏在対策に向けた診療報酬上の仕組みが整備されました。「病院に来てもらう医療」から「患者さんのいる場所に出向く医療」へのシフトが、制度面でもより鮮明になっています。

④医療DXの推進

マイナ保険証の活用を前提とした「電子的診療情報連携体制整備加算」が新設され、従来の医療DX推進体制整備加算は廃止となりました。AIを活用した大腸内視鏡検査の画像診断支援やロボット支援手術なども評価対象となり、医療とテクノロジーの融合がより制度的にも後押しされるようになっています。

医学生が特に注目すべき3つのポイント

ポイント①「医師の給料が上がる」は本当か?

「今回の改定で医師の給料も上がるの?」と気になる方もいると思います。

前回(2024年度)改定では、ベースアップ評価料の対象に医師・歯科医師は含まれていませんでした。今回も医師の給与に直接連動する仕組みではありませんが、病院全体の収益改善を通じて処遇改善につながる可能性はあります。特にコメディカルスタッフの賃上げが進むことで、職場環境全体の改善が期待できます。皆さんが研修医になる頃の職場環境に、今回の改定は確実に影響を与えています。

ポイント②在宅医療・地域医療が重視される流れ

今回の改定では、在宅医療の評価が強化されました。高齢化が進む日本では、「病院に来てもらう医療」から「患者さんのいる場所に出向く医療」へのシフトが加速しています。将来のキャリアを考える上で、訪問診療や地域医療に携わる医師の需要が高まっていくという流れは押さえておきたいポイントです。

ポイント③診療報酬は「国試の頻出テーマ」でもある

社会医学の分野では、医療保険制度の仕組み、診療報酬の概念、中医協の構成(支払側・診療側・公益側の三者構成)などが繰り返し出題されます。「改定率」「点数の意味」「2年ごとの改定」というキーワードはそのまま国試対策に使えますので、ニュースを通じて制度の全体像を体感的に理解しておくのは非常に有効です。

まとめ:今の医療制度の変化を肌で感じよう

「診療報酬改定」は、医学生にとって教科書の中だけの話ではありません。皆さんが実習で訪れる病院がどんな方針で動いているか、将来の職場環境がどう変わっていくか、すべてこの制度と直結しています。

ニュースや厚労省の資料に目を向ける習慣は、国試対策はもちろん、医師としての視野を広げることにもつながります。MediEでは、こうした医療制度の変化を踏まえた上で、一人ひとりに合ったサポートを提供しています。気になることがあれば、いつでも相談してください。

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