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2026年版:未来の医師への第一歩「医籍登録」完全ガイド

本記事の監修者

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水木 泰祐 (Dr.みずき)

東邦大学医学部卒。浪人・留年・国試浪人を経て、医学教育の革新に挑む。
「4浪4留2国浪」という異色の経歴を持ち、医学部入学から医師国家試験合格までに数多くの困難を経験。その過程で得た知見と反省を活かし、同じように悩む医学生を支援するため、医師国家試験個別指導塾「MediE(メディエ)」を設立。「教えない、導く。」をモットーに、コーチング・メンタリング・コンサルティングを融合させた独自の指導法を展開している。
MediEでは、個別最適化された学習支援を通じて、留年・放校・国試不合格のリスクを抱える医学生の自学自習力を育成。また、YouTubeチャンネルやSNSを活用し、医学教育の在り方そのものに変革をもたらす活動も積極的に行っている。

目次

医師国家試験、本当にお疲れ様でした。長い努力が実を結び、合格という素晴らしい結果を手にされた皆様に、心からの祝福をお送りします。

さて、喜びも束の間、医師としてのキャリアを正式にスタートさせるためには、避けて通れない非常に重要な手続きが残っています。それが「医師登録」です。この手続きを完了して初めて、あなたは法的に「医師」として認められ、臨床の現場で責任ある医療行為を行うことができるようになります。

「まだやることがあるの?」と少し身構えてしまった方もご安心ください。この記事では、第120回医師国家試験に合格された皆様が、迷うことなくスムーズに手続きを終えられるよう、2026年(令和8年)の最新情報に基づき、医師登録の全てを分かりやすく解説します。

なぜ「医籍登録」が必要不可欠なのか?

医師国家試験の合格は、医師になるための知識と技能を国が認めた証です。しかし、それだけでは「医師」を名乗り、診療を行うことはできません。その法的根拠は、医師法に明確に記されています。

医師法 第二条:医師になろうとする者は、医師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならない。

医師法 第六条:免許は、医師国家試験に合格した者の申請により、医籍に登録することによつて行う。

つまり、国家試験合格後に厚生労働大臣へ免許を申請し、「医籍」と呼ばれる公的な名簿に登録される、というステップを踏むことで、初めて法的な医師資格が与えられるのです。この登録をせずに医療行為に従事した場合、行政処分の対象となるため、絶対に忘れてはならない手続きです 。

2026年の重要スケジュールを確認しよう

医師登録の手続きは、合格発表と同時にスタートダッシュを切ることが肝心です。特に4月から臨床研修が始まる方は、タイトなスケジュールになりますので、今のうちから日程をしっかり把握しておきましょう。

項目日程
第120回 医師国家試験日2026年(令和8年)2月7日(土)・8日(日)
合格発表日2026年(令和8年)3月16日(月)午後2時

合格発表は、厚生労働省のウェブサイトで公開されます。発表当日はアクセスが集中することも予想されますので、少し時間を置いてから確認すると良いかもしれません。

医師免許申請:ステップ・バイ・ステップ解説

それでは、具体的な申請手続きを見ていきましょう。申請は、原則として住所地を管轄する保健所(一部地域では都道府県庁)の窓口で行います 。

ステップ1:必要書類を完璧に揃える

申請には以下の書類が必要です。様式が指定されているものや、有効期限が定められているものがあるため、一つずつ確実に準備しましょう。

書類名入手先・注意点
医師免許申請書厚生労働省のウェブサイトから最新の様式をダウンロードします 。
健康診断書所定の様式を使用し、医療機関で発行してもらいます。発行日から1ヶ月以内と期限が短いので注意が必要です 。
住民票の写し or 戸籍抄(謄)本本籍が記載され、個人番号(マイナンバー)が記載されていないものを用意します。発行日から6ヶ月以内のものが有効です 。
収入印紙60,000円分を郵便局等で購入します。これは登録免許税として納めるものです 。
登録済証明書希望者のみ申請します。就職先の病院から提出を求められる場合に必要です。詳細は後述します 。
その他(該当者のみ)罰金以上の刑に処せられたことがある場合など、個別の状況に応じて追加の書類が必要になることがあります。

ステップ2:保健所の窓口で申請する

全ての書類が揃ったら、管轄の保健所へ提出します。書類に不備がないか、提出前に何度も確認しましょう。特に、記入漏れや押印忘れ、各書類の有効期限には細心の注意を払ってください。

ステップ3:登録完了から免許証交付まで

申請後の流れは以下の通りです。

1.医籍への登録: 提出された書類は厚生労働省で審査され、問題がなければあなたの名前が医籍に登録されます。

2.登録済証明書の発行: 医籍登録後、すぐに「登録済証明書」が発行されます。この証明書があれば、医師免許証本体が手元に届く前でも、医師として合法的に業務を開始できます。

3.医師免許証の交付: 申請から約2〜3ヶ月後、待望の医師免許証が交付されます。保健所から通知が届いたら、印鑑など指定された持ち物を持参して受け取りに行きましょう。

【重要】「登録済証明書」はオンライン発行が早くて便利!

4月からの研修開始に間に合わせるため、非常に重要なのが「登録済証明書」です。従来のはがきによる申請・郵送では手元に届くまで時間がかかりましたが、近年は「医師等免許登録確認システム」を通じてオンラインで即時発行が可能になりました 。

オンラインであれば、免許申請後、システムにアクセスして必要な情報を入力するだけで、すぐにPDF形式の証明書をダウンロードできます。研修先へ速やかに資格を証明する必要があるため、こちらのオンライン発行を積極的に活用することをお勧めします。

•システムURL: 医師等免許登録確認システム

最後に:プロフェッショナルとしての新たな門出

医籍登録は、単なる事務手続きではありません。法的に医師としての資格を得て、社会的な責任を担うプロフェッショナルとしてのキャリアをスタートさせるための、大切な通過儀礼です。

少し複雑に感じるかもしれませんが、一つ一つ着実に進めていけば、決して難しい手続きではありません。この記事が、あなたの新たな門出の一助となれば幸いです。

医師としての輝かしい未来を、心から応援しています!

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