第121回医師国家試験の施行が厚生労働省から告示され、試験日は2027年2月6日(土)・7日(日)に決まりました。今日(2026年9月23日)から数えて残り約4か月半です。
ただ、勉強のスケジュールを立てる前に、必ず押さえておきたい「事務的な締切」があります。最初にやってくるのが10月1日の受験上の配慮申出の締切、次が11月2日〜30日の出願期間です。どれだけ勉強していても、出願を落とせば受験そのものができません。
この記事では、第121回の日程と提出書類を整理したうえで、今日から試験当日までを月ごとに逆算したスケジュールをまとめます。6年生はもちろん、来年以降に受験する方も、1年のリズムをつかむために読んでおいてください。
第121回医師国家試験の日程まとめ
試験日と合格発表
試験は2027年2月6日(土)・7日(日)の2日間。試験地は北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、熊本県、沖縄県の12都道府県です。具体的な会場は受験票で通知され、受験票の到着は2027年1月上旬の予定です。
合格発表は2027年3月16日(火)午後2時。厚生労働省のホームページに受験地と受験番号が掲載されます。
出願期間と提出書類
受験願書の受付期間は2026年11月2日(月)〜11月30日(月)です。郵送の場合は医師国家試験運営本部事務所宛てで、11月30日の消印まで有効。持参の場合は各地のランスタッド支店が窓口になります。
全員が提出するのは、受験願書、証明写真(縦6cm×横4cm)、返信用封筒(590円分の切手を貼付)の3点。卒業見込みで出願する現役の6年生は、これに卒業見込証明書が加わります。受験手数料は15,300円で、収入印紙で納付します。
卒業見込みで出願した人は、卒業後に2027年3月9日(火)午後2時までに卒業証明書を提出する必要があります。これを忘れると合格発表の対象から外れるので、卒業式の日程と合わせてカレンダーに入れておきましょう。
最初の締切は10月1日「受験上の配慮申出」
出願期間より1か月早く訪れるのが、受験上の配慮申出の締切(2026年10月1日)です。これは、障害や疾病などの理由で試験時間の延長、別室での受験、拡大文字の問題冊子といった配慮を希望する人が申し出る手続きです。
対象になるのは一部の受験生ですが、該当する人にとっては「出願より前に済ませないと間に合わない」最初の関門です。大学の教務課を通して申し出るのが一般的なので、少しでも該当する可能性がある人は、今日中に教務課へ相談してください。10月1日を過ぎてからでは原則として受け付けてもらえません。
出願で失敗しないために、今週やっておくこと
証明写真は早めに撮る
出願書類の中で一番後回しになりやすいのが証明写真です。サイズ(縦6cm×横4cm)が一般的な履歴書用と異なるため、撮影時に「医師国家試験用」と伝えて指定サイズで焼いてもらう必要があります。11月に入ってから慌てて撮ると、大学の卒業試験や実習と重なって時間が取れません。10月中に撮っておくのが安全です。
卒業見込証明書の発行日数を確認する
卒業見込証明書は大学が発行しますが、申請から発行まで数日〜1週間かかる大学もあります。11月の出願開始と同時に申請しても、発行が遅れて締切ギリギリになるケースは毎年あります。10月のうちに教務課で発行手順と所要日数を確認し、11月上旬に受け取れるように動いておきましょう。
収入印紙と切手を用意する
受験手数料の15,300円は収入印紙で納めます。収入印紙は郵便局で購入できますが、高額の印紙は在庫がない窓口もあります。返信用封筒に貼る590円分の切手も同様です。出願書類を書く日に一緒に郵便局へ行く、と決めておくと抜けがありません。
国試まで約4か月半。今日からの逆算スケジュール
ここからは勉強の話です。「残り4か月半」を1本の期間として見るのではなく、月ごとに役割を分けて考えると、今やるべきことがはっきりします。以下はMediEが受験生と一緒に組むときの標準的な流れです。
9月下旬〜10月:穴を見つける月
この時期にやるべきは、新しい知識を増やすことではなく、自分の弱点を特定することです。直近の回数別過去問を1年分、時間を計って通しで解き、正答率を科目ごとに出してください。メジャー、マイナー、産婦人科・小児科、公衆衛生のどこで失点しているかが見えれば、11月以降の配分が決まります。
大学の卒業試験がこの時期に重なる人も多いはずです。卒試対策と国試対策を別物と考えず、卒試の範囲を国試の出題基準に照らして「国試でも出る論点」を優先的に固めるのが効率的です。
11月:出願と、回数別を回す月
11月は出願の月であると同時に、回数別過去問を本格的に回す月です。10月に見つけた弱点科目を優先しつつ、過去5年分を目安に「解く→解説を読む→間違えた理由を書く」を繰り返します。ここで大事なのは、解いた問題数ではなく、間違えた問題の理由を自分の言葉で説明できるようになっているかどうかです。
出願は受付開始の11月2日から数日以内に済ませておきましょう。締切間際は勉強のリズムが崩れる原因になります。
12月:公衆衛生と必修を固める月
12月は公衆衛生と必修問題を重点的に仕上げる時期です。必修は8割の絶対基準があるため、得意科目で稼いでも補えません。公衆衛生は暗記の比重が大きく、直前に詰め込むと他の科目を圧迫するので、12月のうちに一通り終えて、1月は復習だけで済む状態を目指します。
年末年始は生活リズムが崩れやすい時期でもあります。試験は朝から始まるので、起床時間だけは12月中に本番に合わせておきましょう。
1月:仕上げと、新しいことをやめる月
1月に入ったら、新しい教材や講座に手を出すのはやめます。これまで解いた過去問の中で、2回以上間違えた問題だけを集めて解き直す。それが1月の仕事です。受験票が1月上旬に届くので、会場までの経路と所要時間、当日の持ち物もこのタイミングで確認しておきます。
2月上旬:体調を整えて本番へ
試験前の1週間は、知識を増やす期間ではなく、体調と生活リズムを整える期間です。直前の詰め込みで睡眠を削ると、2日間の長丁場で集中力が持ちません。1月までに作った「間違えノート」を軽く眺めるくらいにとどめて、当日を迎えてください。
第121回医師国家試験に関するよくある質問
Q. 受験上の配慮申出は誰が対象ですか?
障害や疾病などの理由で、試験時間の延長、別室受験、拡大文字の問題冊子といった配慮を必要とする受験生が対象です。該当する可能性がある人は、2026年10月1日の締切までに大学の教務課を通して申し出てください。一般の受験生には手続きは不要です。
Q. 出願は11月30日の消印有効ですか?
はい。郵送の場合は2026年11月30日の消印まで有効です。ただし書類に不備があると差し戻され、再提出が間に合わない可能性があります。受付開始の11月2日から数日以内に出すことをおすすめします。
Q. 卒業見込証明書はいつまでに用意すればいいですか?
出願書類と一緒に、11月2日〜30日の出願期間内に提出します。発行に日数がかかる大学もあるため、10月中に教務課で発行手順と所要日数を確認しておきましょう。なお、卒業後は2027年3月9日午後2時までに卒業証明書の提出が別途必要です。
Q. 受験票はいつ届きますか?
2027年1月上旬に到着する予定です。受験票に具体的な試験会場が記載されます。1月中旬になっても届かない場合は、医師国家試験運営本部事務所に問い合わせてください。
Q. 残り4か月半で間に合いますか?
やるべきことの順番を間違えなければ間に合います。9月〜10月で弱点を特定し、11月に回数別過去問を回し、12月に公衆衛生と必修を固め、1月は間違えた問題の解き直しに絞る。この順番を守ることが、残り期間を最も有効に使う方法です。
Q. 合格発表はいつ、どこで確認できますか?
2027年3月16日(火)午後2時に、厚生労働省のホームページで受験地と受験番号が公表されます。
まとめ:締切を先に押さえてから、勉強の計画を立てる
第121回医師国家試験は2027年2月6日・7日。その前に、10月1日の受験上の配慮申出、11月2日〜30日の出願、3月9日の卒業証明書提出という3つの締切があります。締切は勉強で取り返せません。まずこの3つをカレンダーに入れて、そのうえで残り4か月半の勉強配分を決めてください。
MediEでは、受験生一人ひとりの弱点に合わせて、ここで紹介した逆算スケジュールをより細かく組み直すサポートをしています。「自分の場合はどこから手をつければいいか」が見えない方は、公式LINEからお気軽にご相談ください。
施行の詳細や最新情報は、必ず厚生労働省「医師国家試験の施行について」で原文を確認してください。