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【後悔したくない医学生必見】マッチングの全体像と対策について解説します!

目次

はじめに

こんにちは!医師国家試験個別指導塾MediEです!
5月のゴールデンウィークも終わり、そろそろマッチングについて本格的に考え出す時期ではないでしょうか?6年生の方はマッチング登録や試験、5年生以下の方は病院見学が頭をちらつくころになりましたね。

目の前の勉強に困っている学生さんも医師として働くには避けては通れないマッチング、今回はマッチングについて詳しく解説していきます。

マッチングとは

マッチングとは、簡単に言うと医学生版就職活動のことです。普通の一般企業や他学部の就職活動とは違い、全国で一斉に合否が出る仕組みになっています。

2024年度は、6月6日(木)14時から参加登録の開始となっています。詳しくはこちらをご覧ください

マッチングの難しさ

医学部を設置している大学が全国津々浦々にあるように、研修病院も全国にあります。研修病院の選び方でその後の医者人生だけでなく、あなたの人生そのものが変わってくる可能性があります。後悔のないよう慎重に、そして確実に進めておきたいですよね。

大学受験が大変だったようにマッチングも大変です。僕がよく生徒さんに言うのは“医学生が受験する久々の「落とされる試験」”だからです。

大学の中ではまだ恩赦があって合格したり進級したりすることはありましたが、マッチングは身内というより赤の他人同士になります。心して準備しましょう。

それ以外にもマッチングを頑張らなければならない理由をいくつか挙げてみます。

①マッチング競争率

マッチングは、医学生と病院の両者の希望が合わさることで合否がでます。言うなれば、お互いが評価しあってお互いがOKを出さないとマッチしない、ということです。ここが「マッチング」と言われる所以(ゆえん)です。まさに最近流行りのマッチングアプリと同じ仕組みですね。

そのため、こちらがどんなに熱望しても入職することはできないし、病院から「あなたが欲しい」とラブコールを受けたとて、蹴ることが可能となります。

しかし年々、このマッチング競争率は激化しています。理由はみなさんご存知の通り「医学部入学定員増」と「海外医学部卒業生の増加」です。医学部の定員増加は2009年ごろより始まり、また同時期に海外大学で医学を学ぶ学生も増え、現在では当時より2,000人ほどマッチング受験者が増えています。

②都市部の定員と戦略

東京23区、名古屋市、大阪市、福岡市を始めとして、大都市では研修できる定員が減ってきています。いつの時代も若者は大都市傾向、この考えは過去も未来も変わらないものかと思いますので、大都市圏での初期研修を考えている方は戦略的に行動することが必要になります。

早ければ4年生ごろから情報収集をはじめ、5年生になったら夏休みや冬休みなどの長期休暇を利用して病院見学に行くと良いでしょう。

逆に医療過疎地であれば三次募集のタイミングでも空きがあることがありますので、自信のない方や卒業試験にフルコミットしたい方はそういった戦略もありです。

Road to マッチング

①マッチングの仕組みを理解する(5年生の冬まで)

マッチングの基本的な仕組み・スケジュールを調べて把握しておきましょう。6年生になってから理解するよりも、早めに理解しておくことで当事者になった際に慌てずにいることができます。

②マッチングの合同説明会に参加する(4年生の夏ごろ〜)

最近では低学年のうちから参加できる病院説明会などの合同イベントがいろんな会社から開催されているので、まずはそちらに参加してみて病院の職員やドクターとお話をしてみると良いでしょう。

マッチングについて詳しく理解していることよりも、まずは低学年のうちから参加して、高学年の方々がどのように病院を探し、または病院がどのような人物を必要としているのか、肌で熱気を感じてみるのが良いと思います。

③ 病院を見学する(4年生〜6年生)

病院の情報を収集したら、実際に病院見学に行ってみましょう
この場合は少なくとも病院実習ができるような学年になってからの方が良いでしょう。というのも、病院実習ができるような状態でない学年の場合、何でもかんでも教えないといけないということが発生してしまい、受け入れ先の病院としてもコストがかかりすぎてしまいます。見学先の病院は学生やその所属の大学からは何も受け取らずに無償で受け入れてくださっていて、その際に発生するコストも全て負担してくださっているということを意識して行動してほしいと思います。

あんまりにも低学年のうちから見学にいきたいと言っても、お断りされることがありますので、注意が必要です。

その上で、病院見学は自分に合った就職先を見極めるだけでなく、同日に見学した他大学の学生と交流を図り情報交換をすることもできる機会となります。

マッチングの合同説明会などで見聞きして気になった病院にアポをとり、見学をするのが良いでしょう。
 
見学の回数については、特に制限や回数を重ねることで有利になるということはあまりないのですが(※)、一度や二度ではわからないことだったり、学年が上がって新たな疑問が生じたらその都度見学をしましょう。

研修担当の職員や研修医から話を聞く中で、自分自身が病院に何を求めるのか、何を重要視したいのかが見えてきます。

東海地方では見学の回数が多いほど採用で有利になるという文化があります。東海地方での就職をお考えの方は最低でも3回は見学するようにしましょう。

④採用試験(6年生の6〜8月)

☆筆記試験

最近の病院マッチングの筆記試験は

・国試形式

・記述形式

・英語試験

などの試験を実施するケースもあります。いずれの場合でも病院見学に行くことで採用試験の過去問を手にいれることができますので、見学は積極的に行きましょう。また、マッチングはまた卒業試験と同様に特異な試験を課す病院もあります。もちろん過去問で繰り返し出題されている問題は覚えるまでやるとして、それに加えて国家試験の対策ができていると合格に結びつくことが多いです。惑わされずに国試勉強を進めるようにしましょう。

☆小論文

小論文に関しては過去記事に上げてありますので、こちらをご参照ください。

☆面接

面接はほとんどの病院で試験として採用されています。自分の頭の中では完璧だと思っても、いざやってみると全然でてこなかったり、自分だけが気持ちよく話して終わりになっているということがあったりします。

マナーや所作などは当然気をつけることとして、友人と一緒に時間を測ってやってみたり、動画を撮影してフィードバックしてもらうなどしましょう。面接対策であれば各大学の医師以外の先生や職員の方でも練習をやってくださることがありますので、どんどんお願いしてみると良いでしょう。

手前味噌で恐縮ですが、面接の良い例と悪い例なんかは「令和の虎」をみているとよくわかります。「令和の虎」だけでなく「就活サバイバルNEO」など、最近は就活に特化したYouTubeチャンネルが多くありますので、自分にあったチャンネルを探してみてみると良いでしょう。

⑤結果発表(6年生の10月)

10月下旬、マッチング協会のWeb上にて結果が発表されます。

この時期は多くの大学で卒業試験と重なる時期で、6年生はどの大学もソワソワしていて浮き足立っている状態です。10月下旬に部室や学生ラウンジから悲鳴にも似た声が上がってくるでしょう。例年、10月4週目か5週目の木曜日で、時刻は14時のはずです。

ここでマッチしないことを「アンマッチ」と呼びますが、そうなった場合は二次募集か三次募集に懸けることとなります。その時はその時でまた対策の仕方が違いますので、まずは一次募集で就職先が決まるように頑張りましょう

おわりに

今回の記事を読んで少しでも疑問を抱いた方や、不安に感じた方はぜひお気軽に下記LINEを登録して、お問い合わせください。

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